吉田翔の創作まとめ

#5 再会

家を出て、公園に向かって歩いている洋二。いつの頃からだろう、と思う。社会人になり、遊ぶが飲みに行くに変わり、そして友人たちも結婚をして、子供ができると、その飲みに行く回数も減り、今では連絡さえ取っていない。

あいつは元気だろうか?と思う友人があまり多いわけではないが、洋二にも1人だけいつも思い出す友人がいる。高校時代は間違いなく、親友といってもいい関係だった。

公園の入り口の自販機で缶コーヒーを買い、公園のベンチに座りあたりを見渡すとよりその友人、高本草太を思い出す。

公園に来て、缶コーヒーがあれば何時間でも話せていた。あの日までは。

#

前のページ

HOME