吉田翔の創作まとめ

#3 スーパー

レジで支払いをしようとした時、美樹は自分が家にスマホを忘れた事を知った。

旦那の余命を聞いて、浮気相手の敬はどう思っただろうか、と考える。別に敬が自分に本気ではないとは思っている。それは自分もそうだ。

だけど、実際に自分に甘い言葉をかけてくる相手が、どのくらいの思いなのかを知りたかった。旦那の余命を聞いてどんな反応を取るのか、という所に興味もあった。

その返事はもう返ってきてるだろうか。そんな事を思いながらレジを済ませて店を出る。

余命。自分の周りを歩く、マスク姿の人たちを見て自分の余命はどのくらいなのだろうと思いながら、歩いていく。

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